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ピアックスがお役に立てるかもしれません。お気軽にお問い合わせください。
同業の塗装会社様からのご要望にも柔軟に対応させていただいております。お気軽にご相談ください。
ピアノ鏡面仕上げの納期・用途・特徴は塗装一覧をご覧ください。
ピアノ(塗装)鏡面仕上げとは
主に、「ポリエステル(塗装)鏡面仕上げ」、「ウレタン(塗装)鏡面仕上げ」のことを指します。ピアノフィニッシュ、鏡面塗装、ピアノ塗装とも呼ばれています。
グラデーションを施した鏡面塗装仕上げの天板 天井の蛍光灯をくっきりと鏡面反射しています
「ピアノ鏡面仕上げ」は、表面加工のひとつで塗装面の乱反射を鏡面反射にする技術です。
材料の特性・気温・湿度などを考慮して塗膜厚を調整しながら樹脂を吹き付けます。 乾燥後に塗膜厚や硬さを見極めながらサンドペーパーの目の粗さを段階的に変えて研ぎあげ、さらにバフで磨くことで、表面に凹凸がなくなり鏡のような光沢が生まれます。 製品によっても変動はありますが、およそ24の工程を経て仕上げる難易度の高い技術です。
精度を要求される楽器産業で長年培った高い技術から、ピアックスの「ピアノ鏡面仕上げ」は、スーパーブランドの什器やハイエンドスピーカーのキャビネットなど最高品質を求められる様々なシーンに採用されています。
全艶ありは、凸凹している面に光線が当たって乱反射が起こります。いろいろな方向へ光が反射するため、ぼやけて見えます。
鏡面仕上げは、入射角と反射角が等しいため反射光線が平行となり、鏡面反射になります。均一に光が反射するため鏡のようにくっきり見えます。
塗装面に映り込んだ小さな文字も読める品質
ピアックスの鏡面仕上げの品質の定義は”鏡のように歪みなく物体が塗装面に映り込む精度”を指しています。楽器産業で長年培った機械研磨技術により手研磨では出せない最高品質を安定して提供することができるのです。
ピアノ鏡面仕上げの目的は『木材をより美しく保つこと』
美しい音色を奏で、日々の生活に文化的な彩りを添えるピアノは、デザイン性に優れた調度品としても親しまれてきました。 そのデザイン性の一部を担うピアノ鏡面仕上げは、広葉樹の木目をより美しく、より魅力的に見せることができます。 『木』本来の美しさに透明感と深みのある艶を与え、鏡にも引けをとらない洗練された輝きが見る人を惹きつけます。
木材の個性に合わせた塗装
ピアノの鏡面仕上げは、植物である「木」に塗装します。木材は材種により導管が深かったり、ヤニ成分が多かったり、油分があったりと個性があります。人工物(樹脂や金属など)でしたらマニュアルが通用しますが、「木材」は、材種に応じた塗装方法・工程を踏まなければ綺麗な仕上がりになりません。また、木材が水分をどの程度含んでいるかで塗料の浸透量や塗装の仕上がり具合が変わり、塗膜の耐久性にも大きく影響が出ます。
弊社は創業より木工塗装一筋60年、約80材種以上への塗装実績があり膨大なノウハウの蓄積があります。クライアントのご要望を踏まえて、美観的にも機能的にも最高品質の木工塗装をご提供いたします。
ピアノ鏡面仕上げ工程
木地調整などの準備作業を含まない塗装・研磨の工程を挙げると「ポリエステル鏡面仕上げ」は全24工程、「ウレタン鏡面仕上げ」は全17工程にも及びます。
木工塗装の最高峰と称されている「ポリエステル鏡面仕上げ」の要となるのは、主に「ポリエステル樹脂吹き付け」「研ぎ」「磨き」の3点です。工程毎に熟練の技が必要であり、この3点が揃うことではじめて美しい鏡面仕上げとなります。
ポリエステル樹脂の吹き付け
ポリエステル樹脂は一度にたくさんの塗料を吹き付けると、垂れてしまうため、”塗装→(化学反応)→ゲル化”を複数回繰り返します。 タイミングを誤ると吹き付け途中で塗料が固まりすぎて積層が残ってしまい、最終工程で斑模様が発生してしまいます。
塗装間隔が材料の状態・気温・湿度・塗布量に左右されるため、木工塗装の中でも特に扱いが難しい塗料とされています。
吹き付けの段階では、次工程の研磨に耐えるために塗膜を0.5~0.7mmの厚さに仕上げます。塗膜が厚すぎると経年変化での割れの原因となるため、厚さの見極めが重要になります。ピアノ鏡面仕上げの透明感と深みは、この絶妙な塗膜の加減から得られるものなのです。
研ぎ(レベルサンダー・ベルトサンダー)
ポリエステル樹脂の吹き付け後は光沢はありますが、塗装面が凸凹しているため映り込んだ物体が歪んで見えます。
塗膜の厚さや硬さを見極めながらサンドペーパーの目の粗さを#240~#1200の間で段階的に変え、0.3~0.5mmになるまで研ぎ上げます。
機械を使った手作業のため、力を入れすぎると塗膜を削りすぎて下の層が露出してしまいます。
その一方で、研ぎが甘いと表面に凹凸が残るため、映り込みに歪みが生じる原因となります。鏡にも引けをとらない洗練された鏡面品質には、この工程の熟練度が大きく影響します。
特に、ポリエステル樹脂はウレタン樹脂と比較すると硬度が高いため機械研磨抜きでは美しい仕上がりにはならないのです。
塗装会社の設備や技量によって、鏡面仕上げのクオリティに大きな差が生じる要因のひとつです。
磨き(三連自動バフ)
コンパウンド(磨き粉)を付着させた布製のバフを高速回転させ塗膜に押し当てることで、表面の細かな研ぎ足を取り除いていきます。
ピアックスでは、連結された布製のバフが3軸設置された3連自動バフ機を使っています。
最高品質を安定して短納期で提供するためには、機械力を使いこなすノウハウが欠かせないのです。
専門業者様のご依頼をカタチにできるのには理由があります
ピアックスは鏡面仕上げの専門会社として創業から大手&中小ピアノメーカーの塗装請負を30年間してきた実績があります。1963年の創業から塗装一筋に地道に技術を磨いてきました。現在はピアノの塗装技術を活かしてブランドショップ・邸宅・高級マンション・商業施設等の一点ものを中心に特注家具や店舗什器、室内建具、壁面パネル等の塗装を手掛け多くのお客様に喜んでいただいております。
特注家具木工所様、塗装同業者様、オーダーキッチン・建具メーカー様、工務店様、オーダーメイド家具の設計・製作会社様、内装設計デザイン業者様といった専門業者様からご依頼を多くいただいております。
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