主要な機械・設備をご紹介します。ページの下部に、特徴的な設備の説明があります。
設備名・機械名 | 仕様等 | 台数 |
ウォーターブース ・給気装置 ・水洗式排気装置 | 間口 8000mm 11kw(給気フィルター2段階) 7.5kw | 1 1 3 |
強制乾燥炉 | 収納可能サイズ(mm)4800×2350×2000 | 1 |
ドライブース ・乾式排気装置 | 間口 3000mm 7.5kw | 1 2 |
レベルサンダー | 加工可能サイズ(mm) w1800×d5000×h150 | 1 |
ベルトサンダー H ベルトサンダー U ベルトサンダー W | 加工可能サイズ(mm) w4000×d150×h1200 加工可能サイズ(mm) w1500×d900×h2400 加工可能サイズ(mm) w1450×d5000×h650 | 1 1 1 |
スクリューコンプレッサー | 15kw | 1 |
手バフ | 綿 ネル | 1 1 |
三連自動バフ | 加工可能サイズ(mm) w1800×d5000×h150 ⽴体の場合(mm) w1800×d700×h600 | 1 |
ペイント圧送タンク | ウレタン用 5L | 3 |
ポリユニット | 20L | 2 |
集塵機 | ムラコシ工業 3.7kw | 2 |
フォークリフト | トヨタ 1.5t | 1 |
特徴的な設備
ウォーターブース
環境に配慮し、循環水を使って余剰塗料を回収する水洗式塗装ブースを設置しています。
水洗式塗装ブースはポリエステル樹脂を使った鏡面仕上げを扱うためには必須設備です。
塗装作業に最適な風量と風向性を保ち、塗料ミストを水により効果的に補集する環境に配慮した設備です。
塗料の跳ね返りがないため、他の製品への塗料の付着を防ぐことができます。給気フィルター・給気装置が設置されており、クリーンな外気を室内に取り入れられる仕組みになっているため、製品にホコリが付着するのも防ぎます。
間口は8000mmと広く、4000mm以上の長尺物のカウンター等も対応可能です。
写真は1600×2100サイズの天板を4枚塗装している様子です。スペースにゆとりがあるので取り回しも容易です。
【ウォーターブース(水洗式塗装ブース)】
メリット:安定して塗料を捕集できるため、外部への塗料飛散がほぼ無い。
デメリット:導入費用が高額、日常的なメンテナンスと年に数回のピット(水槽)清掃が必要。
【一般的なドライブース(乾式塗装ブース)】
メリット:導入費用が安価でメンテナンスが容易。
デメリット:外部へ塗料が飛散する可能性がある。吸引力が低下しやすい。
強制乾燥炉
温風により室内温度を上げて乾燥させる設備です。
2液型の塗料は化学反応により塗膜が硬化します。塗料の硬化には適温があり、気温が低い場合や塗膜が厚い場合は塗装膜の溶剤の蒸発・反応が進みません。塗装膜の硬化に時間がかかり過ぎると不良発生のリスクが高くなるため、この設備を使用して適正温度で乾燥させます。特にポリエステル塗装には強制乾燥は欠かせません。また、強制乾燥炉はウォーターブースに隣接していて、吹付けスペースの温度湿度調整という重要な役割も担っています。
レベルサンダー
天板やキッチンパネルなどの平面の平滑性(レベリング)を出す機械です。
回転しているリング状のサンドペーパーの上からエアシリンダーパットで押さえて製品の表面を削っていきます。同じ寸法で物量があるものに対しては作業効率があがり有効です。ベルトサンダーと違い、機械でサンドペーパーを押さえ表面を削っていくため、自分の手の感覚が使えない機械です。そのため、素材・寸法・塗料等が変わる度に、高さ調整やペーパーの番手を変えるなどの微調整が欠かせません。
ベルトサンダー
回転しているリング状のサンドペーパーの上から手動のパットで押さえて製品の表面を削っていきます。比較的広い面を研ぐのに向いています。ハンドサンダーと比較すると、圧倒的に作業効率がよく均一に仕上がります。塗料や素材によって⼒加減やペーパーの番手を変えて作業をします。
3連自動バフ
艶を出すための工程で使用します。
コンパウンドを付着させた軟らかい綿バフ(3連)を回転させながら磨きます。バフで磨くことで、透明感や深みのある艶を出すことができます。バフのあたり方によっては塗膜焼けを起こし、⽩化や欠けなどを発生させることがあるため、使いこなすには長年の経験が必要な設備です。