鏡面仕上げのクオリティを決定づける要素の一つは、研ぎ技術の高さです。そこで今回は「ウレタン鏡面仕上げ」のベルトサンダーを使った上研ぎの工程をご紹介します。
まずは、「ウレタン鏡面仕上げ」の上研ぎ前までの工程をダイジェストでご紹介します。
1)下塗り
下塗りは、目止め・素地固めの役目があり、次工程の上塗り塗料に肉持感を与えます。下塗り用塗料は上塗り用塗料よりも柔軟性があり、素地の膨潤・収縮に追従でき耐衝撃性や付着性、耐塗膜割れ性などが優れています。
2)下研ぎ
平滑な上塗り塗膜を作る土台を築く工程のため、最終仕上がり面を左右する大事な作業です。ベルトサンダーで研ぎ、その後ハンドサンダーで調整します。
3)上塗り
白エナメルを吹き付け後にクリア塗料を吹き付けます。塗装の最終工程であるため、平滑性、光沢感、色などの仕上げ外観が決まります。
いよいよ上研ぎの工程です。
今回の基材は厚さ数ミリのダイライト。壁面パネルになります。片面仕上げのため反り対策が重要です。研ぎ残しがないようにマーキングも大切です。
今回使用するベルトサンダーは、ピアノを塗装していた30年以上前から活躍している機械です。w1450×d5000×h650サイズまで研げるように機械を改良しています。
モーターで回転しているベルト状のペーパーの上からパットで押さえて表面を研いでいきます。表面に凹凸が残らないように均等にペーパーを当てるのは職人の腕の見せ所です。
粗いペーパーから細かいペーパーに交換します。塗料や素材に応じたペーパーの番手を選びます。今回は2種類のペーパーを使いました。
ベルトサンダーはハンドサンダーと比べて広い面積を効率よく均一に研ぐことができます。大型機械を使うことで、高品質かつ短納期を実現しています。
【動画】ベルトサンダーを使った上研ぎ工程
これまでご紹介した工程を動画でも解説しています。ぜひご覧下さい!
このような独自の技術力と熟練した職人の技が融合することで、ピアックスは他社とは一線を画す鏡面仕上げの品質を実現しています。そのため、設計事務所や建築設計担当者、インテリアコーディネーター、建設会社、工務店、高級店舗設計担当者など、多くの業界関係者から高い評価を受けています。
お客様に最高の製品を提供するため、日々技術の研鑽に励んでいます。お見積もりのご依頼など、お気軽にご相談ください。